元禄御畳奉行の日記上・下を読みました。

こんにちは。

先日Twitterをランダムウォークしていたら、面白そうな漫画を見つけたので早速購入し読んでみました。

江戸時代の元禄時期に実在した御畳奉行という役職のお侍さんの話です。
このお侍さんは非常に筆まめで、当時起きた事件をひたすら日記に記録し続けました。
また基本的に暇を持て余しており、事件や噂を耳にすると取材にまで赴く熱の入れようです。
江戸時代の風俗ルポライターと評されていますがまさにその通りで、脚色されていない当時の生活がよくわかる内容となっています。

長く続く泰平の世はやはり人々を堕落させてしまうようで、
博打にはまり色欲におぼれるだらしない武士の生活は時代劇ドラマなどのかっこいい世界観とはまるで違って驚きです。
ある種のバブル経済が崩壊し少しづつ悪くなっていく世界の中で、何とかなるさと目をそらしつつ漫然と日々を過ごす人々の姿は、
現代に生きる我々も他人事とは思えません。
実際作者のお侍さんは最終的には酒におぼれ肝臓を壊し黄疸で最期を迎えてしまいました。

漫画版・小説版とありますが、私は最近めっきり活字が読めなくなってきているので、漫画版を選びました。
三国志演技などの漫画版で有名は横山光輝さんの著作です。
良くも悪くも癖が少ないので万人向けの絵だと思います。

教科書には乗らない江戸時代の武士や庶民の生活に興味のある方にお勧めです。