バフェット太郎さんの『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読みました

著名なブロガーでもあるバフェット太郎氏の著書です。内容としては、自身の投資スタイルの解説と、なぜそのスタイルに行きついたのかを解説してくれています。なんとなくハードルの高い米国株投資ですが、丁寧に解説をしてくれているので、この本を読み終わることにはハードルがぐっと下がっているはずです。米国株を買いたくてうずうずしている人もいることでしょう。

正直いいますと読んだのは結構前の話です。私は最初国内株式の個別株投資から手を出しましたが、好きなブランドだったり、優待券目当てだったり、いなごタワーに登ったり、とろくに銘柄を調べもせずに手当たり次第に買って大量の塩漬け株を作ってしまっていました。氏が言うところの「クソダサい凍死家」でしたね、まさに。

その後、たまたま日経平均がここ数年の最高値を付けるなどの幸運に恵まれ、微益撤退を繰り返し、現在はそこまでの含み損ではありませんが、いまだに塩漬け株が残っている状態です。（堀田丸正よ・・・お前はもうだめなのかい？）

そもそも投資と呼べるレベルのことをしていなかったにもかかわらず、「自分には投資の才能がないのではないか・・・」と悩んでいたころにこの本に出あいました。

ちょうど自信を無くしていたところでしたので「バカでも・・・」のところにぐっと心をつかまれ購入しました。人気ブロガーなだけあって単純に読み物として面白く、お堅いテーマをエンタメにしていてすごいなと思いました。初心者向けで前知識無く楽しめる一方で、浅い理解で猿まねしようとして痛い目にあう人もいそうかなとも感じました（実際私は多大な影響を受けました）ので、その点はご注意ください。

で、この本を読んで私がどうしたかというと、「個別株投資は無理だやめよう！」という結論になりました。高配当株投資戦略はただ高配当な株に投資をしている訳ではなく、様々なデータに基づいた優良株を厳選しその組み合わせも熟慮してるわけで、ここに氏の知識・能力が発揮されています。やっぱり個別株投資で稼いでいる人は（国内株・米国株関係なく）ちゃんと勉強しているのね～とすとんと納得しちゃったんですね。

もちろん氏のおすすめ銘柄も紹介されていますが、組み合わせは自分で考えなければなりません。ぶっちゃけ氏は包み隠さず全部を公開してくださっているので、ブログを読みながらまったくおんなじポートフォリオを作れば、頭からっぽでも氏とおんなじリターンが出せるわけなんですが、私はそこまで”バカ”にはなれませんでした。失敗しても氏のせいにはできませんし、やはりある程度は自身で銘柄を調べて分析しないと、数十年間高額な投資をし続ける気にはなれませんよね。

そんなわけで正直めんどくさいって思っちゃいました。あくまで実益を兼ねた趣味のつもりなので、真面目に勉強なんかしたくないなぁと。何にも考えずにファンドにお任せで市場平均のリターンが出せれば自分には十分すぎるなぁということで、結果的には米国ETF投資に落ち着きました。１０年後、２０年後、氏が市場平均を大幅に上回る成績を出していたら、やっぱり悔しいかもしれませんが手元にはそれなりの資産があるので、すごいなぁ～で済むかな？と。

そのようなわけで大変面白く読ませていただきましたが、氏とは違う方向で投資を行っていくことにしたわけですが、私の米国株人生はここから始まった、という点で大変お世話になった一冊なのでした。皆さんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか？

あと内容には関係ないけどちょっと自画像かっこよすぎない？

以上です。